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彼女の家族に挨拶に行こう
2005/10/19 12:16(男のブライダル)
彼女の家族に結婚の挨拶に行く。
結婚を決意した男にとって、これは避けては通れない道であり、越えなくてはならない険しく高い壁です。
新郎にとって、彼女の母親や兄弟、オジィ、オバァは、まず問題ないでしょう。彼女という城を攻略する上で、最後の砦となるのはやはり「オヤジ」です。
俺の場合、彼女の母親と妹には既に面識があり、夕ご飯も一緒に食べた事もありましたので、残されていたのはオヤジデヴューだけでした。
どうやら彼女にとっても、やはりオヤジは別格らしいのです。母親や妹にはすぐ紹介してくれた彼女も、オヤジにだけは容易に会わせようとはしませんでした。特に会わせていけない理由はなかったんでしょうが、今一歩踏み込めない何かがあったのでしょうね。
俺としても挨拶はなるべく早く済ませたかったので、出来ればもっと早くオヤジを紹介してほしいと思っていました。母親と妹だけ紹介されて、オヤジにだけ会った事がないというのでは、何だか姑息な間男という気がしてなりません。
挨拶の当日は嘔吐をもよおすほど緊張しました。上手く表現できませんが、今までに経験したどの緊張感とも違うものでした。
俺は武道をやっていたので、大会には何度も出場しましたし、会社では40人以上のお客さんの前で、開発品のプレゼンをする事もよくあります。
しかしその日は、そんなものの比ではないくらい、今までで一番緊張したかもしれません。
元来が小心者な俺ですが、案外本番に強いところがありますから、いざとなったら開き直って乗り越えてきました。
でもその日は何故か開き直る事が出来ませんでした。
彼女とまじめな交際をしているし、何もやましい事はしていない。
そりゃ、あんなトコ揉んだり、こんなトコつまんだりはしているけど、それはオプションだ。大丈夫、問題なし! それは分かっているのです。なのになぜこんなに緊張するのか?
実はそこに魔物が潜んでいたのです。
理屈が通用しないのが娘を持つオヤジ。そして理屈が通用しないものを相手にしなければならない恐怖が、俺を緊張へと導いていたのです。
勢いの魔物-2
2005/10/13 12:23(男のブライダル)
前回は、
「自分の気持ちが揺れ動いている、そんな不安定な状態で物事を決定するのは危険だ」
と述べさせていただきました。
それは結局何が言いたかったのかというと、その場の勢いで一度は「結婚しよう」と言ったものの、その後に気が変わったからと言って取り消す事だけはやめましょう。そういうことなのです。
言葉は一旦口から飛び出せば鉄砲玉と一緒だから、二度と戻ってくる事はないし、相手の心にも深く食い込んでなかなか消えません。
よくよく考えてものを言わないと、自分の首を絞めることにもなり兼ねないのです。
ここはぐっと堪えて、もう一度だけ熟考しましょう。
知人にこういう男がいました。
やはりその男も、今の彼女と結婚すべきか否か、実に微妙なバランスの上で悩んでいました。彼女は結婚したがっているのですが、その男が結論を出せずにいたのです。
そんなある日、その男(以下A)は彼女と結婚について度重なる話し合いをした結果、悩んだ挙句に結婚する事を決意しました。
その気持ちを彼女に伝えた瞬間、彼女は豹変したそうです。
どうやらいままで溜っていた結婚への炎がメラメラと燃え上がってしまったらしく、翌週からブライダルフェアに行きまくり、話は怖いくらいにとんとん拍子で決まっていきました。
そのような彼女の奮闘努力が実り、会場もほぼ決定し、あとは具体的な打ち合わせをする段階に至ったその時の事。
Aはすっかりその気になっていた有頂天の彼女とは相反して、なぜだか急速に自分の気持ちが冷め始めている事に気が付いてしまいました。
そしてAはあろうことか、
「結婚、やっぱりもう少し後にしねぇ?」
と口走ってしまったのです。
その時の彼女の怒りようといったら、もはや説明するまでもありません。推して知るべしです。
Aは後日、生ゴミでも拾って喰ったかのような顔で俺の前に現れました。
そしてその時の彼女の様子をこう語ってくれたのです。
「怒髪天を衝くとは、まさにああいう状態のことなんですね」
Aは遠くを見つめ、悟りきったような顔で呟くように言っていましたが、全然カッコよくはありませんでした。だってなにも悟ってなさそうだったから。
「バカじゃねぇの?」
というのがその時の俺の感想ですが、そのAも先日、無事に結婚しました。相手はその時の彼女です。良かったね。大事には至らなくて。
このように、その場の勢いというものは恐ろしいものです。
勢いの魔物
2005/10/12 08:27(男のブライダル)
いつまでも結婚の意志がない話ばかりしていてもラチがあきません。
なんて後ろ向きな結婚準備なんだと思われかねない事だし、少し歩を進めましょう。
さて。
幸いなことと言いますか、彼女との結婚を全く考えていない訳でもない。あなたはそんな自分に気が付いてしまった。
そして彼女と腹を割り、真剣に結婚の話をしたとしましょう。
その結果、何と結婚する方向で話がまとまりました。これは素晴らしい。おめでとうございます。これからの2人の未来に乾杯!
と、そう言いたいところですが、ちょっと待ってください。本当にそれでいいのですか? その場の勢いという可能性はありませんが?
天秤でつりあっている状態というのは、一見してバランスが取れているように見えます。
事実、バランスが取れているからつりあっている訳なのですが、「何、当たり前の事を言ってんだよ」などと思ってはいけません。
天秤でつりあっている状態というものは、非常に微妙でデリケートな状態でもあるからです。
これこそが「勢いの魔物」と呼ばれる、非常に厄介な状況です。
結婚したい気持ちと、まだしたくない気持ちを秤に掛け、ちょうど中間で絶妙につりあっている状態、それが今の自分の心境だと仮定しましょう。
もしこの状態で少しでも風が吹こうものなら、バランスよくつりあっていた秤は、あっという間にどちらかに傾いてしまいます。
その風は「結婚しよう暴風」かもしれないし「結婚したくないタイフーン」かもしれない。
いずれにしても、ほんの一押しでどちらにも傾いてしまうような、実はとても不安定な状態でもあるという事です。
結婚は一生に一度ではないかもしれませんが、それでも一生の内で確実に大切なイベントである事にも変わりはありません。
そんな大事な事を決定する際の自分の気持ちが、自分ではない誰かの一押しで傾いてしまうような、そんな不安定な状態で物事を決定するのは危険ではないでしょうか。
俺の離婚事情
2005/10/04 23:23(男のブライダル)
実は俺も世に言うバツイチです。
ところでそろそろ「バツイチ」という言葉はやめてもらえないでしょうか。
一体何を以って“バツ”とするのか、全く意味不明です。
バツかマルかは己の心次第であるはず。それなのにこっちの事情も知らずにあれやこれや言いやがって会社のババァ共。お前らが離婚したら絶対腹の底から大爆笑してやるからな! 覚えておれよ!!
そして再び俺の離婚に話を戻しましょう。
詳しく説明すれば長くなるので省かせていただきますが、思えば最初の結婚は、責任感にも似た感情が大半を占めている状態で、衝動的にしてしまったのだと思います。
当時、元奥さんとの結婚を考えた時、正直言って上手くやっていけるというシミュレーション結果は一度も出ませんでした。何度やっても最終的にはババを引いてしまうのです。
その代わり、二人が結婚する事によって、この先に起こるであろうあらゆる問題点だけは、いくらでも導き出る事が出来ました。
普通ならこの状況での結婚は危険と考えるのが妥当です。何も負けると分かっているカードにチップを賭ける必要はないのだから。
しかしそれでも俺は結婚する事を選びました。
何故なら、起こりうる問題が分かっているという事は、考え方を変えれば、俺は未来を見通せる預言者の類です。
未来に起こる不幸が明らかであれば、その不幸が現実のものにならないように、いくらでも対策の取りようがあるではないか。
そして俺は、自分が努力する事でそれが可能であると考えました。
その結果、わずか一年で破局。何の申し開きも出来ません。相手にも多大な心の傷を負わせてしまいました。
人生における一番大きいストレスは離婚であると、以前誰かに聞いたことがあります。その時俺は思わず「なるほど!」と、膝を打ったものです。
確かにあの時期は非常に辛かった。まだ三十余年しか生きていませんが、それでも俺の人生の中では最大級の苦しみでした。
思わず会社の給湯室で人知れず泣き、後輩に「どうしたんですか?」と聞かれ、「だんでぼだい」と答えたのを思い出してしまいました。
単に俺の努力が足りなかったのかもしれません。それは言い訳するものではありませんが、それ以上に結婚する際のいい加減な気持ちが、離婚という結果につながったのではないかと考えています。
俺はその事を今でも後悔しています。離婚をしたという事実に対してではなく、そんな気持ちで結婚してしまったという事を悔いています。
この時の俺の心情を平たく言えば
「今更結婚する気がないなんて言えねえよな・・・」
だったのです。
非常に惜しい。気付くのが遅すぎるぞ、俺!!
まさに今ここで述べさせていただいた事を俺自身が実践できていれば、或いはこの結果を避けられたのではないか。
そう思うと、やはり勇気を持って自分の気持ちを正直に伝える事の重要さを問わずにはいられないのです。
結婚できないのは悪い事か-2
2005/10/04 17:53(男のブライダル)
最初から結婚を前提に付き合うことなど出来るものなのでしょうか。俺には疑問でなりません。
初めから結婚が前提で付き合い始めるお見合いとは異なり、偶然的な出会いから発展する恋人同士にあっては、土台無理がある話なのではないでしょうか。
かく言う俺はというと、今の奥さんとは付き合い始めた当初から一生の伴侶だと確信していました。勝手に。
そして現在は結婚して、幸せな生活を手に入れる事が出来ましたが、それはあくまで結果論です。
結婚しなかった可能性も同じくらいあったはずだし、可能性という事で考えれば、この先離婚する事だってあり得る。
ティーンエイジャーは未だ経験した事がないかもしれないから、この際ここでハッキリ言っておきましょう。
恋人を嫌いになる瞬間などは、ある日常的な瞬間に、いつでも、そして突然に訪れます。
それこそ若い時であればあるほど、キスしようとして彼女の顔に近付いたら鼻毛がタバで出ていたとか、実は思いのほか彼女の口が臭かったとか、どうしても彼女の乳首の形が好きになれないでいる自分に気が付いてしまったとか。
そういった事で相手に醒めてしまうことが実際にあるのです。
私が前に聞いた話では、ダンナが食事の時に必ず飲むオレンジジュースに我慢が出来なくなり、離婚したという剛の者もいるほどです。
人と人との付き合いとはそれ程不安定なものであり、結婚できないという結論に至っても、何ら不思議な事はありません。
因みに今挙げた例は、オレンジジュースを除いて全て俺の実体験です。
その凄かったタバの鼻毛は、高校3年生の春の出来事でした。
結婚できないのは悪い事か
2005/10/03 12:32(男のブライダル)
だいたい結婚する気がないのなら結婚しなくてもいいと思うのですが。
それはそんなに悪い事でしょうか?
むしろ結婚したくない相手と無理やり結婚する事の方に問題があると思いますが、どうでしょう?
そのいい例がウンコです。まぁ聞いてください。
ウンコしたくないのに彼女に「お願いだからウンコしてきて!!」などと迫られたと仮定しましょう。いや、あくまで仮定です。
追い立てられるようにトイレに入ったところでどうなりますか? その先に何かあると言うのですか?
何もありません。なーんにもない。そこには果てしない虚無の世界が広がっているだけです。
したくないのだからトイレに入ったってウンコなんか出やしません。
もしそれを無理やりにでも出そうとするならば、それはそれはすごい事になる予感がします。
肛門は切れて出血。化膿して腫れ上がり、ともすれば脱腸という最悪のケースだって考えられるでしょう。こんなに不幸でかっこ悪いことは、そうそうあるものではありません。
女性の皆様、トイレに行ってウンコを力んで脱腸になる相手と、あなたは結婚したいですか? 少なくとも俺が女ならばそんな格好悪い男は御免です。
いや、違うぞ。こんな事が言いたかったんじゃないな。
えーと、他のいい例を挙げようと思ったのだが、アタマの中がウンコでいっぱいになってしまったので、どうやら時既に遅しというやつです。
それにしても、ウンコと結婚を同義とみなしてしまうとは、我ながら非凡な感性の持ち主であったものよ。フフフ。
とにかくそういうことです。
したくもない結婚を押し切られて結婚してしまう男より、結婚したくない事を正直に宣言する男の方が、その先に訪れるかもしれない不幸を考えれば結果的にいい人です。潔い。
意思を伝えよう-2
2005/09/30 12:39(男のブライダル)
前回、意思はハッキリと伝えた方が良いと提案させていただきました。
しかしその際、一つだけ肝に命じて置かなければならない事があります。
それは、結婚を否定するという事は、相手の女性そのものを否定するも同義だという事です。
従って、それ相応の修羅場は覚悟しなければなりません。
「私との事は遊びだったのね!!」
と、こんな事を言う女性が現実に存在するのかどうかは甚だ疑問ですが、そんな感じでキレられてしまうかもしれない。もしかするとそれが原因で別れ話に発展する可能性も無きにしもあらず。
もしその時点でまだ彼女を失いたくないと思っているのなら、どうして結婚する事が出来ないのか、きちんと理由を説明する必要があるでしょう。
理由は本当の事であれば何でも結構です。まだ独りの時間が大切だとか、もっと遊びたいとか、人それぞれに事情はあるのだから。
ただ「結婚する気がない」と言うだけでは何も伝わりません。仏を作ったら必ず魂を入れましょう。
それでも分かってもらえなければ、もう彼女と別れてしまいましょう。
自分としては真剣に考えて出した結論かもしれないし、むしろ真剣に考えたからこそ、現時点では結婚をしない方が無難と考えたのかも知れない。
それに結婚する気が起きないのは自分だけが原因ではなく、彼女の方に原因がないとも言い切れないではないですか。
そんな一方的な女にはしっかりと別れの引導を叩き付けてあげましょう。横っ面に。
だって、現在の自分の気持ち、そしてこれからの事を真剣に考えての結論な訳だから。
その結果、自分に結婚する気がないからといって、彼女に
「いい加減な気持ちなのね!」
と言われたり、将来を考えない頼りない奴と思われても、男としては困ってしまうのですよ。
よくあるのが、結婚を意識し始めた彼女と、その彼女に一方的に詰め寄られる男の図式です。
大抵は女性が理路整然とまくし立てる言葉の波状攻撃に、多くの男共がグズグズになってしまうものですが、実は何も負い目を感じる事はないのです。
仮に彼女が結婚を切り出したとしても、それは単に彼女の方が先にそういう決断をしたに過ぎません。先に決断したからといって、立場上優位に立てるという問題でもないのです。付き合っていく過程で、どちらに結婚願望が芽生えるのかの違いですから。
あなたには結婚を拒否する権利があるし、相手にもそんな相手と別れる権利があります。
だから正直に言っちゃってください。
「結婚する気は(まだ)ねぇ!」
と。
きっとその方がお互いのためです。
意思を伝えよう
2005/09/29 08:09(男のブライダル)
知人の女性に、彼に結婚する気があるのかないのか、その真意が掴めずにヤキモキしている人がいました。
その手の話題になるといつの間にかウヤムヤになってしまうとか、或いは彼が全くその手の話題に触れようとしないとかで、その女性は非常に悩んでいる様子でした。
無理もない事です。何故なら彼女にしてみれば、
・彼の方が結婚する気になるまで何もせず待つ
・その彼を見限って他の男を探す
・或いは無理やりにでも結婚に持ち込む
彼の真意が掴めないがゆえに、選ぶに選べない選択肢が突如として現れてしまうのですから。
何もしないで待っていても結婚できる保証はない。いたずらに時が過ぎて気付いた時には立派なババァです。
でもあんまりうるさく迫ると、男がケツをまくってまっしぐらに逃げる。
じゃぁ、という事で新しい相手を探そうにも、自分がもうそんなに若くはない事に気付き、仮に今から他の相手が見つかっても結婚まで漕ぎ着けるのにまた時間がかかってやっぱりババァ。
四面楚歌どころではない。行き着く先は結局ババァなのです。
そこで考えました。
この女性がこれ程までに混乱しているのは、どっちつかずな男の態度に原因があるのではないでしょうか。
だからこそ、彼女に結婚の話を切り出されたら、結婚に対して現時点で自分はどう思っているのかを、まず真剣に考えるべきでしょう。
そしてそれを明確に伝える事が必要です。
その結果、導き出された答えが「結婚はムリ!」だったとしても可。答えを曖昧にはぐらかすよりよっぽど相手に優しい。
何故ならこちらがハッキリした意思表示をする事によって、相手の女性は自分が納得できる、或いは納得させるような何らかのアクションを起こすことが可能になるからです。
彼に結婚する気が起きるまで気長に待つのも良し、見限って他の男を探すも良し。
いずれにしてもババァになる前に何らかの対策を講じる事が可能になります。
結婚が考えられない魔物
2005/09/23 07:34(男のブライダル)
結婚式には魔物が潜んでいます。それはもう、ウジャウジャ。
早くその事について書きたい。ひのきの棒をもって右往左往している皆に、少なくとも銅の剣程度の武器を差し上げたい。
しかしその前に、まず確認しておきたい事があります。
これから戦地におもむくあなたにとって非常に重要なことです。
それは「今の相手との結婚を考えることが出来るかどうか」です。
当然と言えばあまりに当然です。
まずは「婚約」という状態にまで発展させて初めて結婚に至る訳で、今の相手と結婚する気もないのに、結婚準備をして何の意味があるのでしょうか。
一撃で魔王を倒せるほどの強力な武器を手に入れても、その世界に魔王自体が存在しなければ、笑っちゃうくらいに意味がないのと同じ事です。
魔王がいるからそれを倒すために武器があるのであって、武器があるから魔王が存在する訳ではないのです。
さて、話を戻しましょう。
俺達の場合は、幸いにもお互いに結婚の意志がありました。
だからこそ無事に結婚式を挙げる事が出来たし、現在は幸せな結婚生活を送ることが出来ている訳です。
でもちょっと待ってください。
もし、俺に彼女との結婚の意志がなかった場合、一体どうなっていたのでしょうか。
例えば訳ありではない世間一般の恋人同士ならば、同じ時を重ねる内に自然と結婚を意識するようになるはずです。
そして互いの合意が得られた結果、めでたくも結婚するに至る。
それが通常の流れであり、まさに今回の俺達もそのケースでした。
通常ではないケースというのもあります。
幼い頃から結婚相手が決められている許婚同士や、利害を考慮した政略結婚などがそれに該当します。
しかしそのような封建的、かつ不幸な身の上の知人は俺の周りにはいないので、ここでは考えない事にしましょう。
初めまして。そしてさようなら、そういう人達。
そしてもう一つ通常でないケースがあります。どちらか一方に結婚の意志がないケースです。
そこで世の新郎予備軍に問いましょう。
彼女に結婚を切り出された、或いはそれらしい話をされたと仮定した場合、あなたは今の彼女との結婚を考える事が出来るでしょうか?
何と! いきなり屈強な魔物が潜んでいたものよ。先が思いやられますな。
そうだ。第一の魔物「結婚が考えられない魔物」の登場です。
彼女との結婚生活を、違和感なく自分の脳裏に浮かべる事が出来るのであれば、何も問題はありません。
二つ返事で了承し、二人で手に手をとって幸せという大海原に漕ぎ出しちゃってください。
しかし検討の結果、彼女にとっては非常に残念な事ながら、自分には全く結婚の意志がないとの結論が導き出されてしまった場合、これは大問題です。
この場合、考えられる対処法は下記の2通りになるでしょう。
(1)上手く話題をすり替えてひたすらゴマかす
(2)自分の意思をはっきりと伝えてしまう
(1)の場合はどうでしょうか。
「今まで言えずにいたのだが、実はそれがし、現代でいうところの戦国時代からタイムスリップしてきた尾張の足軽兵である。名を木乃上伍助と申す。
織田の御殿が桶狭間にて、憎き今川義元の本陣に突撃する雨の日、崖から足を滑らせ、気付いた時にはこの時代に辿り着いておった次第。
国には妻と子もおる身、お主との婚礼の契りは交わす事ができないのでござりまするがな」
このくらい意味不明のウソが付ける甲斐性があるならノープロブレムです。
彼女から激しく降り注ぐ「結婚ビーム」を交わしながら、この先もノラリクラリと付き合っていく事ができるでしょう。
但しここまでくればもう結婚詐欺の類ですので、いずれはお縄頂戴になる可能性が大です。あまりオススメできる対処法ではありません。
では(2)ならばどうでしょうか。
今さら「結婚する気がない」などと言おうものなら、それはもう大変な事態を引き起こします。
恐らくあなたは、まるで今世紀最大の大悪人であるかのような罵詈雑言を吐かれる事になるでしょう。
それだけで済めばまだ良い方で、下手をすると刃傷沙汰に発展する可能性だって、世の中を見れば否定出来ません。
(2)のように、結婚の意思がないことをハッキリ伝えると刺される。
(1)のように、その場しのぎのゴマかしを続けても、遅かれ早かれ、やっぱりいつかは刺されそうな気がする。
という事は、結局伝えるべき事は伝えないといけないのです。
何故なら、どうせ刺されるならば、せめて自分に正直であった上で刺されたいから。何といってもお互いの一生に関わる事なのだから。
以上の事を踏まえた上での結論はこうです。
現在付き合っている彼女との結婚がまだ考えられない、或いは全く結婚する気がない。
そういう場合はいいチャンスなので、この際彼女にハッキリと言ってあげましょう。
「結婚する気は(まだ)無ぇ!!」 と。
はじめに
2005/09/21 08:08(男のブライダル)
2003年10月11日(土)
この日は俺と彼女の結婚式でした。
お互いに結婚を決意してから結婚式当日までの約1年と3ヶ月。
その間には色々な出来事があり、その度に一喜一憂を繰り返した毎日でしたが、自分達としては大成功ともいえる理想の結婚式を挙げる事が出来ました。
ここまでの道程、何と充実した日々であった事か。
当日になって初めて、結婚式がこんなに楽しいものだという事に気が付きました。
この2度とは得がたいほどの感動を、記憶の中に埋もれさせておくには、あまりに惜しい。惜し過ぎる。
そのような訳で、結婚式の準備から当日までの軌跡を、ここに記録する事と相成りました。
しかし、結婚式には楽しい事ばかりではありません。そこに至る経緯の中には、苦しい事もあり、投げ出してしまいたいと思う事も多々ある事と思います。
何故なら結婚式には「魔物」が棲んでいるからです。
そう。結婚式には魔物が潜んでいる。
結婚式とは超難度のRPGゲームなのです。
何の準備もしないで事に臨むという事は、例えて言うなら「ひのきの棒」を振り回してラスボスに挑むかの如く無謀な所業。もちろん討ち死には必至。
でもこれから結婚式を迎える皆様。安心してください。
俺はこの魔物の正体を知っています。
一度クリアしたゲームですから、攻略方法なら熟知しています。
最後の戦いでゲームオーバーになる前に、ぜひこの記録を読んでください。
さすればあなたは最強の武具を手に入れる事が出来るでしょう。
魔物など恐るるに足らずです。
新郎確定者および新郎予備軍には、特に読んで頂きたい。
この記録は、俺という一人の新郎の立場から綴ったものです。
男として結婚式に潜む魔物に立ち向かうためにはどうすればいいのか。
さらには新婦確定者ならびに新婦予備軍。
男の目線から見た結婚式とはどういうものなのか。
また、結婚式に潜む魔物とは何者なのか。
これから結婚式を迎える、或いは迎えようとしている方々に、この記録が少しでも役に立ち、素晴らしい結婚式を挙げる為の手助けになってくれれば幸いです。
